


腹腔鏡下肝生検とは??〜原因のはっきりしない肝臓の数値の上昇の診断〜
当院では腹腔鏡を用いた肝生検を行っています。血液検査にて肝臓の値(ALT,AST,GGT,ALP)が高い場合に、何が原因なのかを検査する必要があることがあります。そのような場合に実施される方法のうちの1つが肝生検です。
肝生検(組織生検)のほかにもCT検査、超音波検査や細い針を肝臓に刺す検査もあります。
組織を採ってくることができる肝生検が最も多くの情報を得ることができ、そのほかの検査をそこに組み合わせることで肝臓の病気の診断が可能となり、適切な治療方針を決めれることがあります。
腹腔鏡下肝生検とは
通常、肝生検はお腹を開ける方法(開腹手術)で実施されます。それに比べて腹腔鏡を用いた肝生検(腹腔鏡下肝生検)では、以下のようなメリットがあります。
- 体にかかる負担が少なく、手術後の回復も早い
- 術後の痛みが少ない
- 開腹手術に比べて傷口が目立たない
腹腔鏡下肝生検では、特殊な細いカメラと鉗子を用いて手術を行うため、5mくらいの傷が2-3箇所の小さな切開で実施できます。
腹腔鏡下肝生検で診断可能な病気の例
- 肝臓の血管の異常(門脈低形成など)
- 慢性肝炎
- 肝線維症
- 肝硬変
- 腫瘍性疾患
- 銅蓄積性肝障害など
(そのほかの検査を同時に実施する場合があります)
健康診断の血液検査で「肝臓の値が高い」「胆嚢の値が高い」「肝臓の機能が落ちているかもしれない」などと言われたなどお気軽にご相談ください!

