猫の尿管結石

猫の尿管結石

近年、多くみられる猫の疾患の1つとして、結石による尿管閉塞が挙げられます。尿管結石が両側の尿管に詰まってしまった場合には尿毒症となり、放置すると死亡してしまうとても怖い疾患です。 以前は、ストラバイト結石が主な原因でしたが、現在はシュウ酸カルシウム結石が主となっています。

診断

大きな尿管結石であれば単純X線検査でも確認できますが、猫の尿管結石のような小さなものは診断が困難となります。その場合には、腹部超音波検査にて尿管や腎盂の拡張があり、尿管内に結石が認められれば、尿管閉塞と診断できます。ただし、超音波検査においても腸管の空気などに妨げられ、尿管結石の確認ができない場合があります。また、尿管結石の症例の85%以上で腎結石も認められ、尿管内に認められる結石数の中央値は4個と報告されています。

治療

尿管結石の治療は、一般的に外科的治療が第1選択となります。外科的治療としては、切開による尿管結石摘出術、尿管吻合術、皮下尿管バイパスシステム設置術(SUBシステム設置術)、尿管ステント設置術など様々な治療法が行われています。

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