


流涙症による涙やけ|実際に涙やけの治療に成功した経緯を写真つきで解説
流涙症は疾患の名前というよりも症状の名前です。
大きな問題にならない場合も多いですが、原因疾患が隠れていることもあります。
流涙症には大きく分けて2つの原因が考えられます。
涙の量自体が増加しているケース
眼の表面への刺激が原因となっていることがほとんどです。
例;角膜表面の傷、逆さまつ毛、結膜炎など
治療により、眼への刺激を取り除くことで症状の改善がみこめます。
涙の量は正常だが、涙が漏れ出しているケース
生まれつきの異常や鼻涙管狭窄、マイボーム腺機能不全などが原因となります。
鼻涙管狭窄
短頭種とよばれる鼻の短い犬に多いです。(フレンチブルドッグ、パグ、チワワ、シーズー、ブルマスティスなど)
眼と鼻を繋ぐ細い管である鼻涙管が、生まれつき狭いことにより、本来は鼻腔へと抜けていく涙の流れが悪くなります。
これにより、眼から涙が溢れて多くみえます。
マイボーム腺機能不全
マイボーム腺とは、涙が蒸発するのを防ぐための脂質を分泌する腺のことで、涙の膜を維持するために重要です。
マイボーム腺から脂質が分泌されることで、涙が眼からあふれ出るのを防止しています。
このマイボーム腺からの脂質の分泌が障害された状態をマイボーム腺機能不全といいます。
涙の脂質が十分ではないため、涙の膜の形成が維持されず、涙の蒸発が起こり、涙が眼からあふれてしまう原因になります。
人の場合、食事との関連性がわかっており、オメガ3とオメガ6脂肪酸の摂取により罹患率は低下します。
犬でもこのオメガ3、6脂肪酸の摂取を増やすことで、涙やけが改善しているケースは多いです。
このように、流涙症になっている原因は様々です。
各種検査において流涙症の原因をはっきりさせて、それぞれの原因に適した治療を行なっていくことが重要です。
食事の変更やサプリメントの使用、日常のケアにより、改善する場合もあります。
食事変更と日常のケアにより涙やけが改善した症例

治療前

治療後