犬の肝臓腫瘍

肝臓の役割

肝臓は腸が吸収した栄養分を代謝・解毒する臓器であり、肝細胞・胆管・血管からなります。

肝臓腫瘍について

近年、ペットの長寿命化や超音波検査の普及により、肝臓腫瘍と診断されるワンちゃんが増えています。肝臓腫瘍は症状が出にくいことが多く、発見時にはかなり大きなサイズになってしまうことが多くあります。

基本的に犬の肝臓腫瘍は孤立性(複数の場所に発生していない)の発生であれば、外科的に治療することで良好な予後が期待できます。

肝臓腫瘍は症状が出にくいことが多いですが、腫瘍が大型化した場合には、胃の圧迫による食欲低下、腹腔内出血、血管の圧迫による腹水、胆汁の流れが阻害されることによる黄疸、肝機能不全など致命的な場合があります。

肝臓に発生する主な腫瘍

  • 肝細胞由来:肝細胞癌、肝細胞腺腫、結節性過形成
  • 胆管由来:胆管癌、(肝胆管癌)
  • その他:血管肉腫、カルチノイド、その他の悪性腫瘍

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