2024.09.22
猫の鼻咽頭狭窄
ポイント
- ずっと鼻がズーズーしてる、鼻水はそんなに多くない、若い頃からある、
- スターター音、点鼻や内服の効果がいまいち
- 治る病気
特徴
猫の咽頭疾患の約41%を占める。
音は鼻閉音(ズーズー)のみ、鼻水は出ないことも多い。 若い頃からずっとある鼻閉音は鼻咽頭狭窄の可能性。
原因
多くの症例では頭部X線検査でこの病気を疑うことが可能。(特に呼気時)
鼻咽頭の内視鏡カメラを行うことで診断と同時に治療を実施できる。
軟口蓋が上方に引っ張られている様子
治療
対症療法:抗菌薬やステロイドの内服、点鼻薬などの効果は今ひとつ
拡張術:外科的粘膜切除、ステント設置、フラップ形成などあるが、多くの症例がバルーン拡張術により症状の改善が見込める
猫の呼吸器内視鏡は先端がかなり細く、高価なものが多いため、所有していない病院がほとんどですが、当院では、鼻咽頭内視鏡、気管支鏡、バルーン拡張術の実施が可能です。
幼少期より続くズーズー音にお困りの方は一度ご相談ください。